2008年10月12日

悩む力(姜 尚中)書評

悩む力・姜 尚中氏(カン サンジュン).jpg

姜 尚中氏(カン サンジュン)書籍の「悩む力」が
売れている。。

世の中は依然として不透明で、経済的な
不安も多く、悩みつきない時代である。。

そんな人々の心の叫び答えがここにあるのかと
いう悲痛な思いでこの本を手に取る人も
多いのではないだろうか。。

では姜 尚中氏がいう「悩む力」とはいったい
なんなのであろうか??

一般的には悩みとは良くないもの、人生のおいて
排除すべきもので、悩みをどう解決するかに
その焦点が置かれるものである。。

しかしこの本では悩むことを肯定し、「適当に悩む
より、徹底的に悩んで突き抜ける」ことが大切という。。

氏の母親は波乱の生涯を送ったが、今思えば、抱えて
いた悩み、その苦悩は、海のように深く、広かった
分、人として生きる価値を見出すことができたという。。

マーク・トゥエインも「ユーモアの根源は哀愁である。」
という言葉を残しているように、切ない人生を自分の
中の光で灯して生きるその不屈の姿勢に、人としての
本当の尊厳があるのではないかと思いました。。

つまり「悩める人」にこそ生きる意味への意思が宿って
いるのでしょう。。

書籍の中では、マックス・ウェバーと夏目漱石の類似
点について述べられます。。
それは文明が進むほどに、人間が救いがたく孤立していく
ことを予言しており、現代はまさにそのようになっている
とのことであります。。

その上でその時代を引き受けてやろうという気概と潔さ
を持っている、、それこそが【悩む力】ということなのでしょう。。





posted by みほ at 17:42| 東京 曇り| 悩む力・姜 尚中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする